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ほぼ週刊レビュー:スカル

 

リメイク前の『髑髏と薔薇』のデザインも素敵です。

人数:3~6人用
インスト:10分
1プレイ:10分~20
ゲームデザイン:Herve Marly

 

ぬえのです。本日は傑作ブラフゲーム「スカル」のレビューです。

概要:

古代文明において部族間争いを穏便に解決するために用いられていたとされる競技「スカル」が考古学者の手により復活。
花3枚とドクロ1枚、たった4枚のカードの積みあいで行われる濃密な心理戦。
名作「髑髏と薔薇」のルールはそのままに、サイケデリックな装いでリメイク!

 

厚みのあるしっかりしたタイルと手触りの良いコースターも魅力のコンポーネント

ゲームの流れ:

プレイヤーは3枚の花と1枚のドクロを手札にゲーム開始。
ラウンド開始時、全員が1枚手札を選んで手元に伏せる。
スタートプレイヤーから順繰りに、追加で同様に手元に1枚ずつ上に重ねていく
誰かが伏せる代わりに「チャレンジ」を宣言すると競りが開幕。

競りが開始すると、各自が場から「ドクロを1枚も引かずに花だけを何枚めくれるか」宣言して数字を引き上げていく。
一人を残して残りが降りたら、チャレンジ開始。尚、必ず最初に自分の手元から1枚めくる。
宣言した枚数の花をめくることができれば成功。途中でドクロを引くとアウトになり、ランダムに手札を1枚失う。
2回チャレンジに成功するか全員の全ての手札を失わせると勝利。

面白いところ

概要だけではシンプルすぎて「何が面白いの?」と感じるかもしれませんが、実際にプレイすると洗練されたルールの裏に潜んだ濃密な駆け引きと読み合いに夢中になれます。
自分の場札がドクロのタイミングであえてチャレンジして競りの数字を上げる、「彼は基本的にドクロを常に出すプレイヤーだ」と思い込ませて、肝心なタイミングでだけ薔薇を出す……。
簡潔なルール故にゲームに詳しくなくても、その場で様々な作戦や駆け引きが思いつけます。
その上で運頼みにはならず、読み合いで勝ちを引き寄せられる絶妙なバランス。
誰でも上質なブラフと駆け引きが楽しめる傑作です。